暑さ対策「ひんやりタオル」の効果

なぜ、水に濡らすだけで“ひんやり”効果が生まれるの?

 

 

ここ数年、テレビなどのメディアで話題の「ひんやりタオル」ですが、どうして水につけて絞るだけで“ひんやり”効果が生まれるのか不思議に思いますよね。その秘密は、「ひんやりタオル」の構造にあるんです。

 

現在市販されている「ひんやりタオル」全般の仕組みは、タオルの内側にたくさんの空気層があるため空気がすばやく循環し、一般のタオルよりも早く水分を蒸発させるようにできています。

 

この水分蒸発がポイントで、「ひんやりタオル」はその気化熱によって冷感をもたらすのです。たとえばふつうのタオルでも水に濡らして絞ると、気化熱の発散効果でスーっと清涼感を感じるでしょ?

 

気化熱は「液体が蒸発するときに熱を奪う」作用をもち、だからスポーツなんかで汗をかいたあとにはスッとさわやかな涼しさを感じるわけ。汗が蒸発するさいにおこる気化熱の働きで体温を下げているのです。

 

汗をかいた服のままでいるとだんだん寒くなってきますが、「ひんやりタオル」はそんな状態を応用したものだと考えてください。気化熱を利用している「ひんやりタオル」には、ちゃんとした科学的根拠があったんですね。スポーツ選手たちにも愛用されているというワケがわかります。